【総合的な探究の時間】「被爆者体験講話」を実施

10月19日(水)、本校体育館にて、2年生全員を対象に「総合的な探究の時間」の一環として、『被爆者体験講話』を実施しました。

講師として愛知県原水爆被災者の会より理事長の金本様がお越しくださり、御自身の幼少期の被爆体験のみならず、生き残った御家族の方も含め、その後に送られた大変な人生について、写真や、被爆者自身の方が書かれた絵・イラストを交えながらお話をいただきました。生徒は真剣な眼差しで、講師の先生とスクリーンから一時も目を離せないくらい熱心に集中して聞き入っていました。

「被爆は、一瞬で我々に『死』をもたらすだけでなく、生き残った人々にもその後何十年(80、90歳で死ぬまで)の間ずっと、肉体的にも精神的にも苦痛を与え続けるもの。生徒の皆さんがあと80年ずっと幸せな人生を送ってもらうためにも、『人を殺してはいけない、戦争は絶対にしてはいけない』という気持ちを忘れずに生きていってほしいし、修学旅行で学んできて欲しい。」と、話を締めくくられました。

生徒たちは、「原爆による『死』は、無差別大量虐殺による『突然死』である」ことは理解していたようでしたが、それだけでなく、そののちの人生に差別や偏見等による精神的苦痛をもたらし、慢性骨髄性白血病、がんなど長年にわたって人体にも悪影響を及ぼし続ける『遅れた死』をもたらすものであるということ。原爆による死は『人間の尊厳』を奪う死であること。」をしっかりと学んでいました。

講師の金本様の若い世代への想いを胸に、本校第2学年生徒310名は、来月、修学旅行で広島を訪れ、さらに学習を深めてきます。