あいちラーニング推進事業重点校「英語科」授業研修を本校にて実施

12月13日(水)、「あいちラーニング推進事業重点校」による授業研修が本校3年生の教室にて開催されました。本校は、今年度と来年度の2年間、愛知県教育委員会より「あいちラーニング推進事業重点校」として研究指定を受け、新学習指導要領に基づいた「主体的・対話的で深い学び」の実践に向けて、ICTを活用しながら授業改善をすすめているところですが、今回は、3年生「英語表現Ⅱ」の発表がありました。

授業では、単元学習「段落で表現する」における題材【高校生はアルバイトをすべきか?】について、本校 Can-do リストの4技能5領域における設定目標を達成できるよう、特に、授業支援アプリ「ロイロノート」を活用して、自分の意見を論理的に表現する(「書く」・「話す」)活動を行っていました。

生徒たちは、自分の意見が相手に対して論理的な内容となるよう、意見を述べたあとに具体的例や根拠を挙げながら説得力を高める練習を、まずはペアでおこない、相手も意見に対して相づちを打ったり、質問したり、反論をしたりすることから始め、その後、グループでの活動へと発展させていました。

続いて、生徒たちは「ロイロノート」を活用し、『シンキングツール』の中でも「ピラミッドチャート」を使って、ペアやグループ活動によって深めた自分の意見を、より論理的にまとめるよう取り組んでいました。また、「回答共有」機能により、他人の意見を参考にしながら、クラス全体で協働して学んでいる姿がありました。

そのあとは、学習成果の発表です。完成した自分の意見を堂々、自信を持ってペアで披露しながら、さらに改善点を伝え合っていました。生徒たちは、このあと、それぞれまとめた成果を今度は「ロイロノート」を使って、録音(録画)して、提出することになります。

「ロイロノート」は、教師の側から見ると、提出機能を用いた「情報収集」が特にその利点ですが、同時に学習活動に適した様々な「シンキングツール」を選択できます。『ピラミッドチャート』は、生徒側にとっても、自分の考えをより具体化する・構造化することを助けてくれるツールです。ピラミッドの上から下に向かって、『主張』『理由』そしてその『根拠』を具体的に考え、構造的にとらえながら、情報を整理することができます。「シンキングツール」を活用することで、それぞれの生徒の思考を可視化し、授業の中で「自分の考え」を作るのをサポートできるなど、意見や考えの共有を学習活動に取り入れることで、周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれるようになり、「主体的・対話的で深い学び」を実現することにつながり、また授業スタイルも、双方向で協働的なものに変化させることができます。

今後も、各教科における実践を通じて、ICTを活用した「主体的・対話的で深い学び」の実現に全校で取り組んでまいります。