あいちラーニング推進事業重点校「数学科」授業研修を本校にて実施

12月14日(水)、「あいちラーニング推進事業重点校」による授業研修が本校3年生の教室にて開催されました。本校は、今年度と来年度の2年間、愛知県教育委員会より「あいちラーニング推進事業重点校」として研究指定を受け、新学習指導要領に基づいた「主体的・対話的で深い学び」の実践に向けて、ICTを活用しながら授業改善をすすめているところですが、今回は、3年生「数学Ⅲ」の発表がありました。

授業では、単元学習「微分法」について、学習者同士が協力し合い、教え合いながら学習をすすめていく「ジグソー学習」を採り入れながら、主に “Microsoft Whiteboard” を活用し、専用のタブレットペンを用いてタブレット上に書き込みながら展開していました。生徒たちは、班ごとに他者と意見を共有し、お互いの答案を見比べながら対話的に問題を解決することにより、協働的な学びを実践していました。

「進行」は、司会役の生徒2名が担当し、「課題配信」や「操作上のアドバイス」の他、「解法のヒント」まで、“ミニティーチャー”となって走り回っていました。先生は、クラスのTeams内に、あらかじめ班ごとに「チャネル」を作成、各チャネルには“鍵”をかけ、それぞれ班員と司会の生徒しか入れないように仕掛けをしていました。

生徒たちは、まず①「エキスパート活動」として、司会から配信された班ごとの課題をダウンロードし、チャットによるやり取りを行いながら、各自のタブレット上に、解答をペンで書き込み、完成した人から各チャネルに投稿しました。その後、②「グループワーク活動」として、先の「エキスパート活動」にて得た知識を整理しながら、同じく司会から配信されたグループ課題について、Microsoft Whiteboard 上で、班のメンバーと対話をしながら、協働して課題解決に取り組んでいました。

Microsoft Whiteboardは、対面授業でも、またオンライン授業で、黒板代わりになってくれるアプリです。先生が書き込むだけでなく、生徒も同じスペースに書き込みができ、先生がホワイトボードに書き込んだ質問や問題について、生徒が答えや意見などを書き込むことができるだけでなく、先生も生徒も書き込まれたものを同時に見ることができるので、双方向からのやり取りができる便利なツールです。手書きで書いた線を自動で表や図形に変換してくれる機能もあり、「フリーハンドでもキレイな仕上がりになり、見やすく便利だ」と、生徒は感想を述べていました。

Microsoft Whiteboardを活用することで、それぞれの生徒の思考を可視化し、授業の中で他人の意見や考えの共有を学習活動に取り入れることで、周りの人たちと共に考え、学び、新しい発見や豊かな発想が生まれるようになり、「主体的・対話的で深い学び」を実現することにつながり、また授業スタイルも、双方向で協働的なものに変化させることができます。

今後も、各教科における実践を通じて、ICTを活用した「主体的・対話的で深い学び」の実現に全校で取り組んでまいります。