卒業生による進路講演会を実施

3月15日(水)7限「総合的な探究の時間」に、キャリア教育の一環として、本校体育館にて、2年生全員を対象とした「卒業生による進路講演会」を実施しました。 

いよいよ4月から“受験生”となる2年生の進路意識を高めるため、進学した大学で「心理学」・「看護学」・「芸術工学」を学んでいる3名の本校卒業生がそれぞれプレゼンテーションソフトを使って、『受験生になる皆さんへ』をテーマとした実体験に基づいたアドバイスに、後輩たちは目を輝かせながら話に聞き入っていました。日々の受験勉強のアドバイスにとどまらず、自身の成功体験、失敗談、はたまた大学生活の魅力など様々な話が披露されましたが、どの卒業生も口をそろえて「悔いのないよう自分を信じて最後まで諦めないでほしい」と後輩たちにエールを送っていました。講演を聞いた生徒たちにとって、身近な卒業生のことばは、とても良い刺激になったようでした。 

「推薦は、目標ではない。もらえたら受験機会が増えてラッキー!くらいの気持ちで、もらえないものとして当たり前に一般の勉強を続けること」 

「いくつか“マイ・ルール”を決めておくとよい。私は、“小テストは満点を取る”“朝7:00に登校して教室で自習する”を守った」 

「就寝・起床時間以外は、厳密な時間管理をせず、むしろ学習する単元や問題数、ページ数で区切りを設定し、クリア出来たら自分を褒めるなど、取り組みへのハードルを低くする!」 

「自分で説明できるようになるまで調べる。過程で浮かんだ疑問も残さない!」 

「家庭学習では、とにかくノートに書き出すなど、アウトプット重視!覚えたこと、わかったことを全部自分のことばでノートに書きなぐる!」 

中でも印象的だったのは、3名ともが①在学中に「部活動との両立」を果たしていたこと、②塾には行かず、学校の補習を上手に活用していたこと、③“朝活のすすめ”“スキマ時間を利用”“朝補習を活用”しながら、「時間をコントロール」していたこと、また④“スマホを意識的に遠ざける”など「誘惑もコントロール」していたことでした。“受験生になる”とは、つまり『強い意志』を持つ“覚悟”が問われることがよく分かりました。 

なお、聞いていた私たち教員にとってもたいへん「学び」があったのが、卒業生からの“板書”についての次のような発言でした。「1年生までは板書を写すのに必死だったが、ある時から、自分が理解・解釈した内容を自分のことばでまとめるようにしたら、成績があがった!」…先ほどのアウトプット重視にも関連しますが、学習した内容を“言語化”する大事さを見事に語ってくれたのかと思います。勉強が頭の中で理解するだけで終わっていないかどうか…言語化することで自分のものとして定着することを自身の経験を通して学んだのでしょう。目標を見事達成した卒業生に見習いたい学びの姿勢です。